ナノテクノロジーの発展とともに、メソポーラス材料が有するナノメートルサイズの空間の利用に注目が集まっている。そこで、MCM-41のようなメソポーラスシリカに存在するナノ空間を利用したビニルモノマーの制御重合を検討している。つまり、このような空間においてはポリマー鎖の運動が制約を受けることで、ビニルモノマーの重合において生成ポリマーの一次構造制御が可能かを明らかにするべく研究を行っている。また、空孔内に開始剤を担持したものを用い、有機-
無機ハイブリッド材料の合成を行い、その材料特性についても検討を行い、ナノ空間におけるビニルモノマーの重合化学を明らかにしたいと考えている。
開始剤の担持修飾
重合機構
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